小山宙哉さんの『宇宙兄弟』や三田紀房さんの『ドラゴン桜』などを編集し、日本初のクリエイターエージェンシーであるコルクを設立した編集者・佐渡島庸平さん。そんな佐渡島さんが、マンガを描く人を応援するため、制作に役立つ様々な話をしていくのがマンガ編集者・佐渡島チャンネルです。このYouTubeチャンネル内に、佐渡島さんと弊社編集者が語り手となりクリエイター必読本を紹介するコンテンツがあります。マンガ家の方だけでなく、小説家や脚本家、編集者まで、物語創作に携わる皆さまに向けたシリーズ企画です。
本記事では、シリーズ第2回『アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか?』『〈穴埋め式〉アウトラインから書く小説執筆ワークブック』の放送回をご紹介します。マンガ編集者・佐渡島チャンネルの他のコンテンツも合わせて、ぜひ本動画をお楽しみください。
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物語がスラスラ書ける、書くのが楽しくなる!
マンガ家・小説家などの物語創作者必見の『アウトラインから書く小説再入門』『〈穴埋め式〉アウトラインから書く小説執筆ワークブック』とは?
《 本書について 》
『アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか?』
K.M.ワイランド=著|シカ・マッケンジー=訳
四六判|232頁|定価:2,000円+税|ISBN 978-4-8459-1310-7
マンガ、小説、映画脚本、ゲーム……。あらゆる「物語創作のための地図(=アウトライン)」の描き方。
「アウトライン」とは、小説を執筆するうえでのロードマップ。最初にアウトラインを構築することこそが、小説を最後まで「書き切る」ための近道です。時間をかけてアウトラインを作ると、物語にバランスとまとまりが生まれる、伏線がうまく配置できる、主観が計画的に選べるなど、さまざまな成果が期待できます。本書では、アメリカ在住の現役作家が、アウトライン構築にあたっての独自のメソッドをステップごとにナビゲートします。
『〈穴埋め式〉アウトラインから書く小説執筆ワークブック』
K.M.ワイランド=著|シカ・マッケンジー=訳
B5判|136頁|定価:1,800円+税|ISBN 978-4-8459-2100-3
『アウトラインから書く小説再入門』の実践編。
アウトラインを手に入れることで、初稿と推敲にかかる時間が大幅に短縮!
本書は、直感的で使いやすい書き込み式のワークブックになっており、アウトライン作成のために必要なすべてのステップを網羅しています。あらすじを一文で表すプレミスの作成、プロットのブレインストーミング、キャラクターへのインタビュー、ストーリーの起伏を生み出すアーク作りなど、実践的な方法論が紹介されており、それぞれの質問事項やエクササイズなどをこなしながら、章を追うごとに物語のアウトラインが固まるような構成になっています。
《 動画のポイント 》
◆アウトライン=物語創作のための地図
自分がこれから描くストーリーを整理したり、進むべき方向を考えるための道標。
【1】一文で物語を表す「プレミス」をつくる
どんなものを描きたいのかの決意表明。シンプルな一文で作品の軸をつくる。
【2】全体の下書き「ゼネラル・スケッチ」をつくる
シーンやキャラクターを構想してあらすじ(=全体像)を構築していく。
【3】人物像の下書き「キャラクター・スケッチ」をつくる
バックストーリーなどを設定し、キャラクターがどう変化していくかを考える。
【4】舞台設定でユニークな世界観をつくる
キャラクターたちがいる世界やそこで生まれる文脈を考え、作品をより魅力的にしていく。
【5】詳細アウトラインをつくり、物語を育てる
【1】から【4】でまとめたことを清書して完成させる。
以上の5つを順番通りに考え発展させていくことで、思考の流れがまとまり、個性的な作品が生まれる。
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動画は楽しんでいただけましたでしょうか?
この動画がストーリーを生み出す創作者の方々のお役に立てばうれしいです。次は第3回目『ストーリーボードで学ぶ物語の組み立て方』の放送回でビジュアルで物語にのめり込ませるための「ストーリーボード」のテクニックについて紹介していきます。
マンガ編集者・佐渡島チャンネルの他のコンテンツも合わせて、「クリエイター必読本紹介」シリーズをぜひ応援してください。
★マンガ編集者・佐渡島チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC3mm_8VUTwXyHXFkGV_GbYA
★第3回 『アラジン』『ライオン・キング』など、ディズニー作品に長年関わる著者が書いた、絵によってストーリーを語るための原理やテクニックを学べる一冊を紹介!
https://www.youtube.com/watch?v=R4VUwmHPhu8