小山宙哉さんの『宇宙兄弟』や三田紀房さんの『ドラゴン桜』などを編集し、日本初のクリエイターエージェンシーであるコルクを設立した編集者・佐渡島庸平さん。そんな佐渡島さんが、マンガを描く人を応援するため、制作に役立つ様々な話をしていくのがマンガ編集者・佐渡島チャンネルです。このYouTubeチャンネル内に、佐渡島さんと弊社編集者が語り手となりクリエイター必読本を紹介するコンテンツがあります。マンガ家の方だけでなく、小説家や脚本家、編集者まで、物語創作に携わる皆さまに向けたシリーズ企画です。
本記事では、シリーズ第3回『ストーリーボードで学ぶ物語の組み立て方 視線を導き、感情に焦点を当てるためのストーリーの設計図』の放送回をご紹介します。マンガ編集者・佐渡島チャンネルの他のコンテンツも合わせて、ぜひ本動画をお楽しみください。
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『アラジン』『ライオン・キング』など、ディズニー作品に長年関わる著者が書いた、絵によってストーリーを語るための原理やテクニックを学べる一冊を紹介!
《 本書について 》
『ストーリーボードで学ぶ物語の組み立て方 視線を導き、感情に焦点を当てるためのストーリーの設計図』
フランシス・グレイバス=著|吉田俊太郎=訳
A4判|294頁|定価:3,400円+税|ISBN 978-4-8459-2019-8
最高のアイデアが理想の形で具現化できる!
ビジュアルで物語にのめり込ませるための、理論と実践がつまった一冊。
『アラジン』『ライオン・キング』『ポカホンタス』などのディズニー作品にかかわり、ハリウッドのストーリーボード・アーティストとして長年活躍してきた著者が、観客や読者を「楽しませる」ための具体的な方法について、さまざまな原理やテクニックを、自らの経験を交えながら丁寧に解説。
日本では「絵コンテ」と同義で使われることも多いストーリーボードですが、本書では実際のハリウッドの制作現場と同じ手法を用い、『千夜一夜物語/アラビアンナイト』を題材にしたオリジナルのストーリーボードを使って、絵によって物語を語る方法を図示していきます。
映画、アニメーション、ドラマ、CM、ゲーム、ミュージックビデオなどの映像制作の現場だけでなく、マンガにおけるネームの作成にも役に立つ知識が詰まった、実践的な1冊です。
《 動画のポイント 》
【1】画でストーリーを語る方法
すべてのショット(画)はクロースアップ。「引きの画」も、そこで伝えたいことの意味がしっかりと吟味されていれば単なる風景ショットではなくなる。
【2】構図を使って目を導く
構図とはサブテキスト。明言されてないがストーリーやキャラクターの背景にあるものを構図によって伝えることができる。
【3】感情の真実性
感情は理論よりパワフル。理論的にはそうならない場面でも、どうすれば受け手の感情を揺さぶれるかを考え、物語を組み立てることが重要。
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動画は楽しんでいただけましたでしょうか?
この動画が絵でストーリーを語るクリエイターの方々のお役に立てばうれしいです。次は第4回目『文体の舵をとれ』の放送回で小説家アーシュラ・K・ル゠グウィンの創作術について紹介していきます。
マンガ編集者・佐渡島チャンネルの他のコンテンツも合わせて、「クリエイター必読本紹介」シリーズをぜひ応援してください。
★マンガ編集者・佐渡島チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC3mm_8VUTwXyHXFkGV_GbYA
★第4回 心に響く文章の技巧とは? 『ゲド戦記』の著者が小説執筆者に向けた手引書『文体の舵をとれ』を紹介!
https://www.youtube.com/watch?v=dl5KjgdQhBc