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2023.05.15

おすすめ展覧会と本 【跳躍するつくり手たち】

おすすめ展覧会と本 / フィルムアート社

フィルムアート社営業部が、開催中の「おすすめ展覧会」と「あわせて読みたい本」を紹介する連載です。
本は自社・他社問わず紹介していきます!

 

第2回:跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー

2023年3月9日(木)~2023年6月4日(日)
京都市京セラ美術館
展覧会サイト:https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20230309-20230604#tab_cont01/

【展覧会概要】
人間や地球の歴史(人新世)を意識しながら、柔軟な発想で活動する日本のアート・デザイン分野の気鋭の20作家が紹介されています。過去と未来、自然と人工、情報環境と実社会といったさまざまな関係性を再解釈する彼らの作品から、世界が直面する激動の時代に求められる「創造へ向かう跳躍するエネルギー」が鮮やかに浮かび上がります。

 

【おすすめポイント】
いわゆる「現代アート」と、デザインや工芸に分類される作品が並べて展示されている点が特徴的でした。出典作家には、京都のものづくりの伝統を継承しつつ、革新的な活動を展開するチーム「GO ON」なども名を連ねており、京都の美術館らしいラインナップと言えそうです。また、最後に展示されているデザイナー田村奈穂さんのインスタレーション《フロート》は、展示室外の庭園の風景と溶けこんで、非常に美しい空間をつくりだしています。
本展はクラウドファンディングで展覧会制作費を募った自主企画展(!)のため、京セラ美術館でしか見ることのできない展示となっています。来館が難しい方は図録もチェックしてみてください。

 

【あわせて読みたい本】
・展覧会図録 「跳躍するつくり手たち」
・エコゾフィック・アート
・ポスト人新世の芸術

【展覧会図録】跳躍するつくり手たち
人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー

美術出版社
川上典李子(企画・監修)、福岡伸一(生物学者・青山学院大学教授)、ベアトリス・ケット(パリ装飾美術館)、土屋隆英、前田尚武、野崎昌弘(京都市京セラ美術館)=執筆

発売日:2023.03.09
ISBN:978-4568-1055-8

エコゾフィック・アート
自然・精神・社会をつなぐアート論

フィルムアート社
四方幸子=著

発売日:2023.04.26
ISBN : 978-4-8459-2140-9

科学からアニミズムまで軽やかに越境し未来へと流動する──

しなやかなアート思考で人新世を読み解く批評-エッセイ


ポスト人新世の芸術

美術出版社
山本浩貴=著

発売日:2022.6.28
ISBN:978-4-568-20281-6

人類の活動が地質学的なレベルでも重大な影響が出るようになり「人新世」とも称される現世代において、アーティストは自然をどう解釈してきたのか、そして未来に何を問うべきか。気鋭の美術評論家が語る、ポスト「人新世」の芸術論です。(出版社HPより)