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2023.06.08

おすすめ展覧会と本 【マティス展】

おすすめ展覧会と本 / フィルムアート社

フィルムアート社営業部が、開催中の「おすすめ展覧会」と「あわせて読みたい本」を紹介する連載です。
本は自社・他社問わず紹介していきます!

 

第3回:マティス展

2023年4月27日(木)~ 8月20日(日)
東京都美術館
展覧会サイト:https://matisse2023.exhibit.jp/

 

【展覧会概要】
20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869–1954年)。フォーヴィスムを生みだし、モダン・アートの誕生に決定的な役割を果たした彼は、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩と光の探求に捧げました。
世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て開催する本展は、日本では約20年ぶりの大規模な回顧展です。絵画に加えて、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、晩年の最大の傑作であり、マティス自身がその生涯の創作の集大成とみなした南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料まで、各時代の代表的な作品によって多角的にその仕事を紹介しながら、豊かな光と色に満ちた巨匠の造形的な冒険を辿ります。

 

【おすすめポイント】
フォーヴィスムだけでなく、様々な年代の作品を鑑賞することができる贅沢な展覧会です。特に、晩年の代表作とされる切り紙絵やロザリオ礼拝堂に関する資料も充実しており、最後まで衰えることのない創作意欲や探究心に目を見張ります。
また、「マティスといえば赤」というイメージが強いですが、《金魚鉢のある室内》(1914年)などの作品における青も非常に印象的でした。

 

【あわせて読みたい本】
・もっと知りたいマティス
・ユリイカ2021年5月号 特集=アンリ・マティス
・マティス 画家のノート【新装版】
・長寿と画家  巨匠たちが晩年に描いたものとは?

もっと知りたいマティス

東京美術
天野知香=著

発売日:2016.08
ISBN : 978-4-8087-1049-1

本書は、マティスの生きた時代と画家自身の資質に培われた創造の世界を、多角的な切り口を交えつつ紹介する画期的な入門書です。(出版社HPより)


ユリイカ2021年5月号
特集=アンリ・マティス

青土社

発売日:2021.4.27
ISBN : 978-4-7917-0400-2

アンリ・マティスは近代と現代を絵画によって分かつかのようである。それは単に画家の生きた時代の区分によるばかりではなく、マティスという作家の営為がそのように批評においても長く位置づけられてきたことはわれわれがなにを絵画にみようとしてきたのかというその問いに接している。(出版社HPより)


マティス  画家のノート【新装版】

みすず書房
アンリ・マティス=著
二見史郎=訳

発売日:2023.5.18
ISBN : 978-4-622-09627-6

感情と芸術表現、空間の表現、デッサンと色彩の葛藤、表現者と自然との同化、表現の記号、アメリカの都市空間と現代美術、オセアニアの光と地中海の光、中国や日本の画家の自然に対する態度、浮世絵から啓示をうけたこと、オリエント、ビザンチン、ロシア・イコン、プリミティヴ芸術、レジスタンス活動で捕えられた妻と娘についての心痛、闘病と仕事のこと、切り紙絵、彫刻、ヴァンス礼拝堂など多くが語られている本書はマティスを広い視野から見直すための大きな手がかりとなるだろう。(出版社HPより)


長寿と画家
巨匠たちが晩年に描いたものとは?

フィルムアート社
河原啓子=著

発売日:2019.07.26
ISBN:978-4-8459-1817-1

長生きした画家たちは、晩年期の作品の題材に何を選び、どのように画業と向き合ったのか?

巨匠たちの晩年の作品や創作活動を見つめ、「アート」と「生き方」について考える本書では、マティスについても取り上げられています。